盆提灯はお盆のとき、先祖や故人の霊が迷わず帰ってくる目印として飾ります。盆提灯は迎え火・送り火の大切な役割となるのです。
また、盆提灯は故人の冥福を祈り、感謝の気持ち込めたお盆の供養を表すものです。
新盆を迎えた家へ、親戚や故人と親しかった方が盆提灯を贈るという習わしは古くからあり、盆提灯はお盆のお供えとして最高のものとされています。
盆提灯を贈る場合は、絵柄の入った盆提灯を贈るのが一般的で、相手先のお盆の準備の都合もあり、早めの時期に届く方が喜ばれます。一対で贈るのが正式ですが、必ずしも一対でなくても構いません。
盆提灯の価格は、同じ大きさでも材質やつくりの違いによって異なります。贈られる相手先との関係を考えて、ご予算に合わせて選びます。
盆提灯は宗派による違いはありませんので、お好みの盆提灯を選べばよいでしょう。
盆提灯には、御所提灯などの吊るすタイプと、大内行灯や回転行灯などの置くタイプの2種類があります。
どちらのタイプも盆提灯としての意味合いは同じですので、お飾りする部屋に合わせて選びます。
盆提灯は精霊棚や仏壇の前に一対、二対と飾りますが、飾る数に決まりはありませんので、狭い場合は一つでも二つでもよいでしょう。
新盆の場合は、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに新盆用の白提灯を飾ります。白提灯は初めて帰ってくる故人の霊が迷わないための目印となります。
白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分します。
お盆とは
仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)を略したもので、語源は梵語(ぼんご)の「ウランバナ(ullanbana)」、直訳すると「逆さつり」という意味を持つそうです。
『仏教辞典』には、「死者が死後に逆さに吊るされている様な非常な苦しみを受けているのを救う為に、祭儀を設けて三宝に供養すること」と、あります。
お釈迦様の弟子の目蓮尊者(もくれんそんじゃ)が、亡くなった母親が餓鬼道に落ち、逆さに吊るされている様な非常な苦しみを受けているのを知り、何とか救おうとその母に食物を与えるのですが救えず、お釈迦様にお願いし、そのお導きで多くの衆僧を招いてご供養の大布施を捧げたのが7月15日。甲斐あって、母親は餓鬼の苦しみから逃れる事ができ極楽往生が出来たそうです。
今で言う「お盆・お施餓鬼」の始まりです。
日本で最初の盂蘭盆会(お盆)が催されたとされるのが、推古14年(西暦606年)。
もともとは旧暦の7月15日前後でしたが、新暦に変わった7月15日前後だと、農作業の繁忙期と重なってしまう為、1ヶ月後れの8月15日前後にお盆を行うところが多くなったそうです。
このようにして、「お盆は新仏様(※1)やご先祖様の精霊を我が家に迎え供養して、家族と亡き人が共に過ごす期間」と、現在では考えられるようになりました。
※1
「新仏さま」とは、一般的に、なくなった後一年以内の仏様のことを言い、その新仏さまを初めてお迎えするお盆を「新盆(にいぼん、あらぼん、にゅうぼんなど)」と呼びます。
迎え火 12日夕刻か13日午前中に精霊棚や仏壇のお飾りとお供えをすませ、13日の夕刻、縁側の軒先か精霊棚のところに吊るされた盆堤灯に火を灯す。 家の門口や玄関で素焼の焙烙(ほうろく)にオガラと呼ばれる皮をはいだ麻の茎を折ってつみ重ね、火をつけて燃し、その場で合掌する。 これを迎え火といい、オガラを燃したその煙に乗って先祖の精霊が家に戻ってくるのを迎える。(おがらは最近ではスーパーなどでも手に入る。) 送り火 家に迎えた精霊を今度は送り火をたいてお墓に帰ってもらう。 迎え火をたいた同じ場所で16日(又は15日)オガラをつみ重ねて送り火をたく。 ☆京都の夜を美しく彩る大文字焼はこの送り火の名残であるとされる。 ☆地域によっては送り火ではなく、九州北部の「精霊流し」のような行事が行われる。
キュウリとナスビに割り箸を刺して馬と牛に見立てた精霊馬(しょうりょううま)を飾る地域もある。
キュウリは馬の例え お盆のときに、少しでも早く迎えられるようにとの願いを表現。 ナスは牛を表現 お盆が終わって、帰るときはのんびりと。